エコビレッジ
3月の終わりにボーンホルム島を出て、現在はシェラン島にあるエコビレッジにて生活をしています。
デンマークにはたくさんのエコビレッジというものが存在します。エコビレッジというのは、自然環境への負荷をなるべく少なくし、持続可能な暮らしを目指すコミュニティのことです。規模やルール等はビレッジによって様々のようですが、現在わたしが暮らしているビレッジは森の中に広大な土地を持ち、様々な作物を自分たちで育てています。ビレッジ内で仕事をする人もいれば外へ働きに出ている人もいるのですが、住民はみんな収入の何割かをビレッジに収めて共同生活を営んでいます。
わたしはこのビレッジが募集していたボランティアにアプライしました。ボーンホルムで働いていたときと同じように、お給料の代わりにお部屋とご飯を提供してもらうという形で週5日、住民の人たちが利用する食堂でお仕事をしています。ほとんどお手伝いという形ですが、サラダだけは好きに作って良いと任されているので楽しいです。毎日採れたての野菜を見て、今日は何にしようかと選ぶ時間が好きです。
ここでは自分たちが必要な分だけを、自分たちで作るから、無駄がないです。パンも、ヨーグルトも、手作りでおいしい。限りなく手作りって、難しいようで、意識するだけでもっと身近なものなのかも。
一つの村だけど学校みたいな、そんな雰囲気もあります。日本ではずっと家族と一緒に暮らしていたけれど、デンマークに来てからはいろんな生活の形を体験してるなあ。面白いです。
無理なく、つづける
フォルケにいた頃は日本人の子が多かったのですが、現在日本人はわたしただひとりだけなので、毎日英語(たまーにデンマーク語)のみを使って生活しています。
語学を伸ばすにはとても良い環境なのですが、まだまだ母国語以外で言いたいことを上手く伝えるのが難しく、それがストレスになってしまうことがあります。そういう時は無理せず、自分の部屋にこもって好きなことをします。笑
ひとりの時間を作る、というのはわたしにとってとても大事なことのような気がしています。もちろん誰かと話したり、みんなで何かしたりする時間も好きなのですが、ずっとそればかりだとどうしても疲れてしまう自分がいます。そういう自分を認めて、部屋にこもってしまうことも否定せず、無理せずやっていこう!と思っています。
勉強に関しても、とにかく自分が無理なく楽しいと思うやり方で毎日つづけるのが一番だと思います。さあいざ、勉強!と参考書を開いても眠くなってしまうので、わたしはお気に入りのYoutubeチャンネルを観て英語の勉強をすることが多いです。
それも英語学習チャンネルではなく、こういったもの。
A Productive Study Day with me //Jusuf
Jusufちゃん、かわいいです。
サブタイトルをつけて理解してから、消してもう一度観たり、繰り返し言ってみたり。暮らしやルーティーンなどの動画を観るのが好きなので、楽しく続けています。
無理なく、つづける。
このブログの更新も、このくらいの頻度がわたしには合っているのです。笑
それでは。
最近の島生活
ゆるい島生活にも慣れて来ました。
最近の楽しみは同じワークアウェイで来ていて仲良くなったスウェーデン人と一緒にご飯を作ることです。スウェーデン料理を教わったり、日本食を紹介したり、新しく何かを一緒に作ってみたり。
この間は森で摘んできたラムソンというニラに似た山菜を使って、ペーストやスープを作りました。
ホテルのオーナーさんが作る料理は基本的に肉食なのですが、私たちスタッフが作るときはできる限り菜食中心にしようと決めています。笑
毎日いろんな国の人たちと一緒にご飯を作って食べる生活を送っていると、食についてより深く考えるようになりました。
スタッフみんな食と環境についての意識が高く、完璧なベジタリアンやビーガンではないものの、できる限り菜食中心であろうとしています。
フォルケの授業でも「COWSPIRACY」という家畜がもたらす環境破壊についてのドキュメンタリーを観たこともあって、改めて食について考えさせられています。
近々お仕事を少しお休みして、北欧料理について学ぶ1週間のアカデミーに参加予定です。
北欧料理のワークショップはもちろん、今までとこれからの食についても学ぶことができるようなので、また新しく何か発見があれば良いなと思っています。
フィンランドのはなし
去年の11月、学校を少しだけお休みしてフィンランドへひとり旅へ行ってきました。今日はそのことについて思い出しながら書こうと思います。
フィンランドへは、コペンハーゲンにあるカストラップ空港からフィンエアーに乗って行くことにしていました。
フィンランド行きの便をターミナルでひとり待っていると、突然日本語で話しかけられました。
「ここ座っていいですか?」と隣を指差して。
彼は日本人ではありませんでした。
聞いてみるとフィンランド人で、仕事でコペンハーゲンに来ていてフィンランドに戻るところだそう。
なぜ日本語が話せるのか?
彼は日本の旅行会社のフィンランド支社の方だったのです(!)
特にオーロラツアーを担当しているとのこと。
話しているとすぐ搭乗時刻となってしまったのですが、もしオーロラを観る予定があれば連絡してね!ヘルシンキで行くところに迷ったらおすすめも教えるよ!と名刺を受け取りました。
今回のひとり旅ではオーロラの予定はなかったのですが、もし今度行くことがあれば連絡してみようかなあ、と思っています。
ひとり旅はたまに心細いけれど、こういう旅の出会いは面白いです。
フライト時間はたったの1時間半程度。
あっという間にフィンランドのヘルシンキに到着です。ほんとにはやい
ヘルシンキはとてもこじんまりとした印象を受けました。
トラムに乗らなくても、主要な観光スポットは歩いて回れます。
そして、早くもここに来れたのです。
食堂の方は夜のみの営業だったので
お昼はお隣のアトリエかもめというカフェにお邪魔して
温かいスープと、シナモンロールを頂きました
とてもとてもおいしかったです。
日本人の方が働いていて、親切に対応してくださいました。
夜はいよいよ食堂へ
開店10分前から入り口で待っていると優しい店員さんが中に入れてくれました。
「ホームメイドミートボールと、」
「おにぎりでしょ?」とニッコリ
飲みかけのビール笑
こちらの店員さんはフィンランド人でしたが、
その後も片言の日本語で何度も話しかけてくれて、旅の疲れも癒されました。
店内やメニューなど、映画そのまま、というわけではなかったけれど
サチエさんのいるあの食堂の優しい空間が、確かにそこにありました。
また来てねと、かもめの絵が描かれたチョコレートを受け取って、お店を後にしました。
本当にきっと、また来たいなあ。
フィンランド編もう少し書きたいですが
今日はここまで。
それでは
5ヶ月の振り返り
なんと一週間が経ちましたの記事から5ヶ月が経っていました。
時間が過ぎるのは恐ろしくはやいもので驚きを隠せません。
わたしが通っていたフォルケホイスコーレは8月から12月までのコースだった為、先月で学校生活は終了しました。
国籍の異なる人たちとの初めての共同生活で最初は不安でいっぱいだったけれど、親切な先生と愉快な生徒たちのおかげでとても楽しい生活を送れました。
寮のリビングでキャンドルを灯してワインを飲んだり、映画を観たり、焚き火を囲んで歌ったり語ったり・・
授業以外の時間も一緒に時間を過ごしたことで、デンマークの“HYGGE”を感じることができたように思います。本当にたのしかった!
4ヶ月の授業でデンマーク語がどれくらいできるようになったかというと、
正直かなり難しくてとても話せるようになったとは言えません・・
それでも学校生活の中では、先生が授業でゆっくり話す内容はほぼ聞き取れるようになり、デンマーク人の友達とも簡単な内容ならデンマーク語だけでやりとりができるようになりました。
まだまだネイティブのスピードには全くついていけませんが、4ヶ月でこれだけできるようになったのはこれから残りのワーホリ生活を過ごしていく中ですごく大きな自信になりました。
さて、学校生活を終え現在何をしているかというと、Bornholmという島にあるホテルで住み込みのボランティアをしています。
Workawayというサイトを通じて見つけた場所で、週5日、1日5時間働く代わりにお部屋と3食を提供してもらえます。
主な仕事は朝食準備、ゲストの部屋の掃除・ベッドメーキングなどです。
たまに夕食のお手伝いをすることもあります。
この島はデンマークの中でも夏のリゾート地として有名で、今はオフシーズンの為かゲストの数も少なく、島全体の雰囲気も静かでのんびりとした感じです。
オフの時間は散歩に出かけたり編み物をしたりゆるい島生活を送っています。
学校生活と比べてもとてもゆったりとした時間を過ごしているので、もう少し更新できるように頑張りたいです。
実は学校にいる間フィンランドにひとり旅に出掛け、憧れのかもめ食堂にも行けたので、そのことも記事にできたらいいなあ、
それではまた。
一週間が経ちました
デンマークに滞在して早くも1週間が経ちました。
到着してしばらくはバタバタしていましたがようやく落ち着いてきたので
そろそろ記事にしていこうと思います。
わたしは今、フォルケホイスコーレという学校で生活しています。
“フォルケホイスコーレ”とは北欧独自の教育機関で
国籍関係なく誰でも入学することのできる全寮制の学校です。
例えば学生なら進学前に自分のやりたいことが何なのか?
社会人なら今の職種とは異なるものに新たに挑戦しよう!と考えている人など
自分自身を見つめ直す場として入学する人が多いようです。
わたしの通うフォルケにはデンマーク語とデンマーク文化を学べるコースがあり、
わたしはそのコースを選択したのですが、なんと14人も日本人がいました!
日本人はほとんどいないだろうと思って来たので驚きましたが
みんな勉強熱心でそれぞれちゃんと目標を持って来ていて、
わたしもしっかりしなければと良い刺激になっています。
学校の授業では座学だけでなく、スポーツだったり自然と触れ合ったり、
様々なことが体験できます。
今週は森でベリーやハーブを摘んで、タルトを焼く授業がありました。
日本では経験できないとても新鮮な毎日を過ごしています。
今日は日曜なので授業はお休みですが、
この後みんなで映画を観ることになっています。
宿題は明日にして、今日は映画を楽しもうと思います。
はじめまして
はじめまして。
2018年8月。平成最後の夏から北欧デンマークに約1年滞在することになりました。
このブログでは、私のデンマーク生活について綴っていきたいと思っています。
Plofile:
25歳
映画『かもめ食堂』をきっかけに北欧に興味を持つ
フードスタイリスト飯島奈美さんが作る、
映画の中の“シナモンロール”を再現しようと試みること3年
パン作りが楽しくなりパンシェルジュ検定を受検し合格する
そういえば幼い頃は『魔女の宅急便』を観てパン屋になりたいと思っていた
映画に影響されやすいところは昔から変わらないみたいだ
話がパンにずれたけれど北欧への憧れはずっとありました
シンプルだけど温かみのあるデザインや、森や、“HYGGE”という時間の過ごし方
旅行に行くより住んでみたくなったのです
2018年、短大卒業後5年働いた会社を退職し、
ワーキングホリデーで北欧デンマークへ行くことを決意
ちなみに飯島奈美さんの担当作品は他に
『めがね』『海街diary』『彼らが本気で編むときは、』や
ドラマ『カルテット』など多数あり、美味しそうなごはんばかりが登場します。
どれも大好きな作品です。